遺体科学、という学問をご存知でしょうか。
字面がすごいですよね(゚д゚)
「遺体科学」を新しい学問体系として
始められたのは、解剖学者で
東京大学総合研究博物館教授の、
遠藤秀紀さんです。
12月6日(水)放送予定の
「クレイジージャーニー」でそんな
遠藤秀紀さんが紹介されるということで、
先駆けて著書や研究について
少し調べてみました!(‘v’*)
<目次>
1.遠藤秀紀の遺体科学とはどんな学問?
2.パンダの指は実は7本?!遠藤秀紀の著書がすごい!
1.遠藤秀紀の遺体科学とはどんな学問?
では、遠藤秀紀さんが始めた
「遺体科学」はどんな学問なのでしょう。
遺体から学ぶ、という観点では
類似点のありそうな解剖学とは
どう違うのでしょう?
遠藤秀紀さんのHPには、
こう書かれています。
西欧ではナチュラルヒストリーの
系譜に解剖学という体系が
育てられました。
対照的に日本では解剖学の発展が
乏しく動物の遺体を研究するという
姿勢が確立されませんでした。
(中略)
私たちは大量に遺体を収集し、
遺体に謎を問い、
遺体から新しい真実を発見します。
そして、遺体を標本として未来へ
引継ぎ、人類の知に貢献します。
解剖学の範疇を超えて、
ここに、新しい学問体系として
「遺体科学」の始まりを宣言します。
(出典:東京大学総合研究博物館遺体科学研究室HP)
なるほど、遺体の収集や未来への
引き継ぎという点は、
解剖学とは一線を画すものですね。
実際の遺体の解剖シーンは結構衝撃的で、
動物園で天に召された動物の亡骸を
そのまま研究室に運び込み、解剖するよう。
象の腸をブルーシートに並べるシーンなど
もちろん当たり前なんですけど、
素人には少しビックリの
現場ですよね(;・∀・)
遺体と向き合う解剖現場を「闘いの場」と
表現する遠藤秀紀さんは
とてもプロフェッショナルで、
かっこいいと素人丸出しの
感想を抱いてしまいました。
アジアゾウの骨を取り出すために、
地中に埋めて腐らせてから
骨だけにしたり、
ニワトリを煮て骨を取り出したり。
「研究」「学問」と聞くと、
研究室で白衣を着て…なイメージでしたが、
そうではなくて本当にアクティブな
行動力が必要とされる、
過酷な体力勝負の現場なんですね。
2.パンダの指は実は7本?!遠藤秀紀の著書がすごい!
遠藤秀紀さんはたくさんの本を
書かれていますが、そのタイトルも
面白いので一部を紹介します(*´∀`)
『パンダの死体はよみがえる』(ちくま新書)
『解剖男』(講談社現代新書)
『遺体科学の挑戦』(東京大学出版会 )
『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』(光文社新書)
全部ものすごく面白そうですよね(笑)
また、遠藤秀紀さんが監修した絵本
『パンダの手にはかくされた
ひみつがあった!』(くもん出版)
なんかもあります。
その中身が筆者には結構衝撃的だったので、
少しご紹介します(笑)
どんな絵本かというと…
パンダの指は、長い間
「5本の指と一本の偽物の親指で
ものを握る」とされていたそうです。
※実は筆者はそれすらも
知らなかったのですが(゚∀゚)
しかし、パンダに筒を握らせて
CTスキャンをとった遠藤秀紀さんは、
「パンダには7本目の指がある!」と
叫んだそう…。
え、パンダって7本指
だったんですか!(◎_◎;)
どういうことかというと…
5本指の他に、親指の位置に
橈側種子骨(トウソクシュコツ)という
指が一本。
さらに、小指のもう一本外側に
副手根骨(フクシュコンコツ)があるそう。
びっくりですね、5本の指と
この第6・7の指(骨)とで
しっかりと竹を掴んで
笹を食べるそうです。
そうでなければ、普通のクマは
5本指が全て横一列に並んで
ついているので、「掴む」という
動作ができないそうです。
雑学として披露したら、ちょっと
びっくりしてもらえるかも?!(‘v’*)
まとめ
解剖学者で「遺体科学」の始祖、
遠藤秀紀さんについて
ご紹介しました(*´∀`)
ちょっと初耳では衝撃的な
学問ではありますが、
人類や動物学の発展には欠かせない知識を
脈々と受け継ぎ蓄積させるという、
とても意義のある素晴らしい学問ですね…
遠藤秀紀さんの研究は、
骨の展覧会などでも
度々紹介されているようです。
大人の方はもちろん、
お子様のいらっしゃる保護者の方々にも、
小さな頃からの知的好奇心の芽生えに
もってこいかもしれませんね!
それでは、最後までご覧いただき
ありがとうございました!(*´∀`)